iMacを使っていて、
「ちょっとアプリの動作が重いな〜」
「ゲームの動作が不安定・・・」
って感じることはありませんか?
もしそう感じたら、メモリを増やした方がいいかもしれません。
メモリを増やせば重たいソフトの動作が改善するのでイライラが減り、クリエイティブな作業に集中できます。
今は市販されているメモリの価格も落ち着いてきているので、公式カスタマイズよりもだいぶリーズナブルにメモリを増設することができるようになりました。
とはいえ、市販されているメモリの種類が多くてどれを選んでいいか迷っちゃいますよね。
そこで本稿では、ITエンジニアの僕なりの基準でiMac2019におすすめのメモリを選んでみました。
iMacの動作を改善したい方は、ぜひ本稿を参考に挑戦してみてください。
iMac2019のメモリ増設におすすめのDDR4メモリ
iMac2019が対応しているメモリは以下の規格となっています。
- DDR4-2666(PC4-21333、PC4-21300)
- SO-DIMM
DDR4-2666はメモリのチップ規格のことで、メモリチップのモジュール規格として別にPC4-21333やPC4-21300が併記されます。
SO-DIMMもメモリの規格の一つで、サイズが小さいのが特徴。
主にノートPC用として使われているがiMacに関してはこの規格のメモリを使用します。
それを踏まえて、iMac2019のメモリ増設におすすめなのは以下のメモリ。
Crucialのメモリは安定した人気があり、使用している人も多いメモリです。
使用者が多いということは一定数のPC環境で動作が確認されているということなので精神的にも安心できるというメリットがあります。
- 多少高くても安心を買いたい人
- 不得手なのでできるだけ問題を避けたい人
CFD販売 Panramのメモリも評判が良いです。
メモリの単価も安いので気軽試せます。
これでPC作業が快適になればすぐに元は取れる価格です。
- できるだけ出費を抑えたいけどある程度評判の良いメモリを選びたい人
このメモリはとにかく安いです。
レビューがないのが不安要素ではありますが、メモリは使えればそうそう壊れるものではありません。
初期不良があったらどうしようって心配ですが、それが気にならないのであればコスパは一番です。
- 最安値でメモリを購入したい人
- メモリのスペックが適合していればレビュー等気にしない人
- 失敗しても勉強代と割り切れる人
また、増設用のメモリは一般的な家電量販店には売っていないことも多いので注意が必要です。
通販なら安いし即日届くので、特にこだわりがなければ通販を利用するのがオススメです。
iMac用メモリ選びの注意点
iMacのメモリを選ぶときには何点か注意点があります。
- 対応周波数を確認する
- SO-DIMM規格の製品であること
- 同じメモリを2枚1セット(デュアルチャネル)にする
対応周波数を確認する。iMac2019は「2666MHz」
対応周波数を確認するには、Macの画面左上の「リンゴマークメニュー」から「このMacについて」を開きます。
iMac2019の対応メモリは「2666MHz」です。
SO-DIMM規格の製品であること
SO-DIMMはDIMMに対してより小さなサイズでモジュールを提供するための規格であり、その大きさはDIMMの約半分とされている。そのためSO-DIMMは主にノートパソコンや省スペースパソコンで使用される。
出典:Wikipedia
SO-DIMM規格とは、ノートPC用とも言われる小型の基盤サイズのことです。
iMacにはSO-DIMM規格のメモリを挿せるスロットが4つあります。
同じメモリを2枚1セット(デュアルチャネル)にする
メモリは、同じ容量のメモリを2枚セットで使うことで性能を高めるデュアルチャネルという機能があります。
メモリとノースブリッジ間(メモリバス)のデータの転送速度を2倍に引き上げる技術である。
出典:Wikipedia
デュアルチャネルを有効にするためには、同じ容量のメモリを2枚セットで使う必要があります。
例えば、メモリを32GB増設する場合は、16GBのメモリを2枚使います。
32GBを1枚で増やすより、16GBを2枚使ってデュアルチャネルした方が性能が上がります。
- 同じ容量のメモリを2枚セットで使うとデュアルチャネルになる
- デュアルチャネルの方が性能が高い
- 使うメモリは容量の他、メーカーや型番を合わせた方が良い
iMacのメモリは何GBあれば快適か?
iMac(2017 27インチ)はメモリ拡張スロットが4つあり、最大64GBまでメモリを増設することができます。
64GBにすれば何をやるにも快適ですが、普通の用途ではそこまでメモリを使いません。
必要なメモリ容量は普段iMacで何をするのかで変わります。
16GB×2枚がコスパが良いため個人的には32GB以上をおすすめします。
以下で、メモリ容量ごとのできる作業について紹介します。
8GB:インターネットやオフィスソフトの利用
- SafariやChromeなどのブラウザを使ってインターネットをする。
- オフィスソフトで文章や表を作る。
といった用途であれば、8GBでも問題ありません。
ただし、ブラウザで沢山のページを同時に開きっぱなしにしたり、アプリケーションを同時に沢山立ち上げるとやや厳しい。
iMacは未カスタマイズでも購入時に8GBのメモリが付属していますが、作業中に待たされることが多かったりゲームなどの性能が出ないならばメモリを増やす必要があります。
16GB:ソフトウェアの開発や写真編集
- LightroomやPhotoshopで写真の編集(レタッチ)をする。
- CLIP STUDIOなどのお絵描きソフトやデザインソフトを使う。
- IDE(統合開発環境)を動かす。
といった用途なら最低でも16GBあると良いです。
Lightroomの推奨メモリは12GB以上。
Photoshop、CLIP STUDIOの推奨メモリは8GB以上となっています。
ただし、LightroomやPhotoshop、CLIP STUDIOをガッツリ使うのであれば少々心許ないかも・・・。
というのも、Lightroomって平気でメモリを10GBとか消費するときがあるんですよ。
なので、Photoshopと同時に使うとカツカツです。
メモリが不足した分はハードディスクを使うので、アプリケーションが使えないわけではないですが、その分動作は遅くなってしまいます。
32GB:快適な写真編集や動画編集
- LightroomやPhotoshopで快適に写真の編集(レタッチ)をする。
- Adobe Premiere ProでHD、4K動画の編集
メモリが32GB以上あると色々快適です。
LightroomやPhotoshopもサクサク動きます。
ぼくもiMacも最初から搭載されているメモリ8GBに16GBを2枚加えて40GBで運用しています。
iMacで主にやってる作業は約4240万画素長辺7000pxの写真をLightroomとPhotoshopで現像・レタッチすること。もちろんアプリケーションは同時起動です。
Lightroomでバババッと写真を選別したり、Photoshopでフィルターをかけるときなんかが特に快適に感じます。
たまにAdobe Premiere Proで動画編集もしますが、エンコード時間も短縮します。
64GB〜:さらなる高みを求めて・・・
- Adobe Premiere Proを使った本格的な動画編集
- Adobe After Effectsを使った本格的な映像合成
メモリスロット4つ全てに16GBを挿すと64GBになります。
Adobe Premiere ProもAdobe After Effectsも32GB以上のメモリがあれば問題なく動作しますが、メモリはあればあるほどパフォーマンスが上がります。
iMacはApple公式的には最大64GBまでメモリ拡張できるので、16GB×4枚でメモリ64GBにすると最高峰となります。
非公式には128GBまでメモリが認識できるというニュースもありますが、これに必要な32GBメモリはもんのすごく高価なので一般用途では現実的ではありません。
ここから先は趣味と狂気とロマンの世界です。
iMac2019のメモリ増設におすすめのDDR4メモリまとめ
本稿では、iMac2019のメモリを増設する場合におすすめのメモリを紹介しました。
ぼくも作業に使っているiMacに16GBのメモリを2枚追加し、合計40GBとして使っています。
ぼくが一番使うのはLightroomとPhotoshopですが、メモリ増設前と比べると目に見えて動作が速くなりました。
具体的には、
- Lightroomでスポット修正やシャープ調整などの重い処理がすぐ終わるようになった
- LightroomからPhotoshopを開くのが速くなった
- Photoshopでフィルター系の操作がすぐ終わるようになった
などなど・・・といった恩恵がありました。
iMacの動作が重かったら、ぜひメモリ増設にチャレンジしてみてください。思ったより簡単にできますよ!