こんにちは、東京の片隅でWeb系エンジニアしてますせいや(@knkSeiya)です。
IT業界は慢性的な人手不足であり、成長している業界で給与面も他業界に比べ優遇されているため「プログラミングを学んでITエンジニアになりたい」と思う方も少なくありません。
しかし、プログラミングを学習しようとしてぶち当たる最初の壁が、
「まず何からはじめれば良いのかわからない・・・」
といった悩みです。
IT業界と一言に言っても、Web系だったり組み込みだったりアプリケーションだったり様々な分野があります。
初心者は情報が多すぎて混乱してしまうんですよね。
そこで今回は、プログラミング学習を始めようとする初学者がまず何をしたら良いかについて説明します。
- プログラミング学習のファーストステップ
- プログラミング学習で準備しなきゃいけない物
- 初学者におすすめの教材の選び方
プログラミングを学習する目的を確認する
プログラミングの学習をはじめる前に、自分がなぜプログラミングを学習するのか目的を確認しましょう。
例えば、
- プログラミングを身に付けてITエンジニアとして就職したい
- 独自のアプリケーションを作ってみたい
- 自分が運営するWebサービスを作ってみたい
などなどです。
なぜ目的を確認するかというと、目的に合わせた最適な学習方法や学ぶべきプログラミング言語が異なるからです。
ITエンジニアとして就職したい場合は、企業で採用されやすい技術を身に付ける必要がありますし、
アプリケーションを作りたい場合は、iPhoneのアプリを作りたいのか、Androidのアプリを作りたいのか、それともWindowsでゲームを作りたいのかによっても用意するべき環境が変わってくるからです。
とはいえ、そこまで深く考える必要はありません。
プログラミングって一度何か学習すれば応用が効くので、途中で方針転換が比較的簡単だからです。
学習する環境を用意する
プログラミングを学習する目的を明確にしたら、次に行うのは学習する環境づくりです。
プログラミングの学習にPC(パソコン)は必須
学習に使うPCはどんなものを使えば良いんだろう・・・?
プログラミング学習にはデスクトップPCが良いかノートPCが良いか、WindowsにするかMacにするか悩んでしまいますよね。
結論から言うとどんなPCでも学習ははじめられるので、既にPCを持っている方はそれを使えばOKです。
もし新しくPCを新調する場合は以下に注意すると後悔がないです。
- 外で使う可能性があるならノートPC
- ただ、ノートPCでも外部ディスプレイは必須
- WindowsとMacはどちらでも良いが、MacじゃないとiPhoneのアプリは作れない
- Web系の環境構築はMacの方が簡単
- Web系プログラミングスクールによってはMac bookが必要な場合も
まず、デスクトップPCとノートPCは好きな方でOKです。
ただしノートPCを選んだ場合でも、家では外部ディスプレイを使って大きな画面で学習するのが良いです。
プログラミングは画面の大きさによる作業効率の変化が馬鹿にできません。
WindowsとMacは好きな方で大丈夫ですが、注意点としてiPhoneなどiOSのアプリケーションはMacじゃないと作れません。WindowsのアプリはWindowsでもMacでも作ることができます。
あと、Web系のプログラミングで必要な環境づくりにおいて、WindowsよりMacの方が簡単に環境を構築できます。
これはMacがUNIX系のOSであることが理由です。
Web系の環境はUNIX系OSだと簡単に準備できるのですが、Windowsでは準備にかかる手間がちょっとだけ増えます。
とはいえ、環境が作れない訳じゃないのでそこまで気にする必要はありません。iOSアプリケーションを作る予定のない人はわざわざ高価なMacを使わなくても大丈夫です。
因みに僕は仕事ではWindows、自宅での趣味開発や勉強にはiMacを使っています。
開発環境も準備
学習する言語によって最適な開発環境は異なりますが、これだけは便利だから用意しておけ!ってものを紹介します。
それは、GitHubのアカウントとVSCodeです。
GitHubはネット上でソースコードのバージョン管理ができるサービスです。
ここで詳しくは話しませんが、無料で使えるのでとりあえずアカウントを作ってみましょう。企業でもGitは必ずと言っていいほど使われるので使い方に慣れておくのに損はありません。
VSCodeはプログラムを書くためのMicrosoft製のエディターソフトです。
こちらも無料で使うことができ、動作も軽く、Extentionという様々な拡張機能を追加できる非常に優れたエディターです。
他にも統合開発環境(IDE)といって開発を強力にサポートしてくれるツール(eclipse, netbeans, xcodeなど)がありますが、これらは準備にちょっと手間がかかるので必要になったタイミングで用意すればいいと思います。
学習するプログラミング言語を決める
学習するプログラミング言語を決めましょう。
プログラミング言語は多くの種類がありますが、言語によって得意なことは変わってきます。
ざっくり言うと以下の感じ。
- Web系 → RubyやPHPとJavaScript
- iOSアプリ → Swift
- Androidアプリ → Java
- Unityを使ったWindowsゲーム → C#
初心者が学習するプログラミング言語を選ぶポイントは、できるだけ簡単で、書いたら画面にすぐ動きが反映されるような言語を選ぶこと。
これは、学習の難易度が高いと挫折しやすいことと、画面が動かないと勉強が飽きてくるからです。
プログラミング言語の選び方の記事で初心者におすすめのプログラミング言語を紹介しています。
基本的な知識を付ける
プログラミングが全く初めての場合は、基本的な知識から身に付けましょう。
学習におすすめなのはprogateやドットインストールなどのWebの学習教材や、初学者向けの参考書です。
progateやドットインストールで基礎学習する
progateやドットインストールは無料から使うことができるWeb上の学習サービスです。
progateはパズル感覚でプログラミング言語の基礎公文を覚えることができ、
ドットインストールは動画でレッスンを受けることができます。
どちらのサービスも月額1,000円程度で全てのレッスンが解放されます。
刊行年数が新しい参考書を使う
プログラミング言語を体系的に学習したい場合は書店で並んでいる参考書がおすすめです。
「はじめての〇〇」とか「やさしい〇〇」みたいな本がいいと思います。僕もかつてはそういった本で学習していました。
気をつけなければいけないのが刊行年数ができるだけ新しい参考書を使うことです。
プログラミングの世界は変化が激しいので数年前の本がもう使えなくなっていることがあります。
古い情報が出てくると混乱するし、読み替えながら学習するのも非常にストレスになるので、レビュー等参考にして現在でも通用する本を選ぶのが大事です。
慣れてきたらUdemyの教材もおすすめ
プログラミングに慣れてきたらUdemyのオンライン教材もおすすめです。
Udemyも動画で学習することができる教材なので分かりやすく、現場で使えるワザも多数教えてくれます。
初心者向けの教材もたくさん出ているので、学びたい分野の初心者向け教材がセールしていたらチャンスです。
僕もはじめての分野を学習するときUdemyの教材から学習をスタートすることが多いです。
独学かプログラミングスクールを利用するか選ぶ
プログラミングの学習をはじめて少し感触を掴んだら、そのまま独学で学習するか、プログラミングスクールを利用するか考えましょう。
プログラミングスクールとは、その名の通りプログラミングを教えてくれる学校です。
と言っても定時制の学校とは異なり、オンラインで授業を受けられたり教室が夜遅くまで開いていたり社会人でも利用できる形態になっています。
独学のメリットとデメリット
独学のメリットはなんといっても金銭的なコストが掛からないことです。
教材費も数千円の参考書のみなので安く済ませられるのは非常に助かります。
デメリットは時間的なコストが大きくなりがちなのと、モチベーションが続かず挫折しやすいこと。
自分のペースで学習できるのが独学の良いところですが、ある程度自分を律することができないと、「今日は疲れたから・・・」「最近仕事が忙しいし・・・」などと言い訳し学習しなくなってしまいます。
学習に挫折してしまう人はプログラミングスクールも検討してみて
プログラミングスクールで得られるのは学習の効率とモチベーションです。
スクールで学習のロードマップを用意してくれるので、「何をどれぐらい勉強したら就職できるのか」をスクールが判断してくれます。
これって精神的にすごく楽なんですよね。考えたり悩んだりしている間に勉強の手が止まってしまい挫折するってよくありますから。
代わりに失うのはお金です。つまり、お金で学習の効率を買うってことですね。
教室型のスクールでは同じ目標を持って学習する人が集まるので、情報交換したり切磋琢磨したりしてモチベーションも上がります。
根気強く学習する
プログラミング学習の方針が決まったら、あとは根気強く学習するだけです。
初学ではある程度プライベートを犠牲にするつもりで学習する必要もあるかもしれませんが、正念場と思ってまとまった時間を投下してください。
資格を取るのもあり
学習の方向性に行き詰まったら、国家資格を目指してみるのも一つの方法です。
僕が学生の頃の話で恐縮ですが、IT分野で就職するならこれだけは最低限取っておけ!という資格が以下でした。
必ず取らなきゃいけない資格ではありませんが、国家資格なので腐りはしません。
どちらも合格にはコンピュータサイエンスの基本的な知識と、ある程度のプログラミング知識が必要です。
何か作品(ポートフォリオ)が作れると良い
未経験者がITエンジニアにキャリアチェンジする場合、何かポートフォリオがあると面接がスムーズにいく場合が多いです。
ポートフォリオとは自分のスキルをアピールするための作品のこと。
「使える技術でこんなサービスを作ってみました!」と言えるものがあれば採用を検討する企業側の目も引きます。
プログラミングスクールでは、成果物として受講中にポートフォリオを作る課題があったりします。
ですが、皆が同じポートフォリオを作ると個性がないため、できればスクールに通っていてもオリジナルでポートフォリオが作れるとすごく良いです。
まとめ:エンジニアへの最初の一歩を踏み出そう!
本記事では、プログラミング初心者はまず何からはじめれば良いのかについて学習のはじめ方やポイントを紹介しました。
プログラミングの学習はPCがあればすぐに開始することができます。
一日一日の積み重ねがとても大事です。
月並みですが、悩んでいる時間があれば少しでも行動した方が自分のためになります。
頑張っていきましょう!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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