【書評・感想】シンプルで合理的な人生設計

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橘玲 著『シンプルで合理的な人生設計』を読んだので、その感想です。

『シンプルで合理的な人生設計』は書店の目を引くエリアに平積みされており、本の表紙もシンプルでオシャレだったので思わず手に取りました。

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シンプルで合理的な人生設計

『シンプルで合理的な人生設計』は、橘玲 著、ダイヤモンド社出版の書籍で、あとがきまで含めてページ数は335ページあります。

橘玲さんの別著は、

などがあります。

見たことがある人も多いんじゃないでしょうか。

本著の内容は前半で合理性についての基礎知識を紹介し、後半で実践編として合理的に人生を設計する上での戦略が述べられています。

心に残った内容

コスパ、タイパ、リスパ

今の時代は何でもコスパコスパ言われるので、コストパフォーマンスという言葉は馴染みが深いのですが、タイムパフォーマンス、リスクパフォーマンスという言葉はあまり聞いたことがなかったので勉強になりました。

コスパ、タイパ、リスパの意味
コストパフォーマンス

同じコストがかかるなら高いパフォーマンス・品質の方がいいよねという考え方

タイムパフォーマンス

同じ結果が得られるならより短い時間で得られた方がいいよねという考え方

リスクパフォーマンス

同じ結果が得られるならよりリスクが低い方がいいよねという考え方

自分もYouTubeの動画やAudibleの音声など、1.5倍~2倍速で視聴するので「ああ、なるほど。これは皆同じなんだな」と思いました。

例えばYouTubeの動画で最新のニュース(20分)の動画があったとして、倍速で見れば10分で同じ情報がゲットできます。お得ですね。

利益最大化人間と満足最大化人間

利益を最大化、つまりコスパを最も良くするのが最善の選択なのか。

例えば近くのお店で卵が1パック200円、遠くのお店では1パック180円で同じものが売っていたとしたら遠くのお店で買ったほうがコスパいいですよね。

ただ、そうすると時間がかかるのでタイパが下がる。

転職すると給料が上がりやすいデータがあるので、「じゃあちゃっちゃと転職するか」とは簡単に考えられない、少なからずリスク自体はあるから。

利益を最大化しようとする人は、たくさんの選択肢にすべて目を通し(タイパ・リスパを考えず)、最もコスパがいいものを選びます。

対して、満足を最大化する人は自分が満足すればそこまででOK。すべての選択肢はチェックしません。

現代は洋服選び一つとっても選択肢が多すぎて、ちょっと服を買いに行ったら1日経ってしまうのもザラです。うまくバランスを取って満足する選択・後悔しない選択をしていきたいですね。

幸福の3つの資本

『シンプルで合理的な人生設計』では幸福になるための資本は、

  • 金融資本・・・金融的な資産をいくら持っているか
  • 人的資本・・・自分が稼げるお金や生涯年収
  • 社会資本・・・人との社会的な繋がり

の3つがあるそうです。

これらを2つ以上持つことが幸福への道、なるほどめちゃめちゃ稼げるけど全部使っちゃって貯金なし、友達もいないって感じより、

そこそこ稼げる上で友達と楽しくやる。あるいは投資や貯金に回して心に余裕を持たせたほうが確かに幸せそう。

人的資本

人的資本は、よく自己啓発本で語られますよね。

エッセンシャル思考は人的資本を自分にとって大事なことに的を絞って集中投資することです。

現代社会は選択肢が多すぎて選択コストがかかりすぎます。また、ライバルも多いため多くのことにエネルギーを分散していては大きな成功を掴めません。

もう一つ、人的資本に関して興味深い内容が「健康資本」と「エロス資本」です。

健康資本とは、健康な体と精神でパフォーマンス良く働き対価を得るための資本、対してエロス資本は女性が持つ性的な魅力をマネタイズする資本だと述べられています。

自分は賛成でも反対でもありませんが、女性が自分の性をマネタイズできるのは事実です。(キャバクラや風俗、グレーなところだとパパ活とか)

エロス資本は10代~20代で最も高くなり、35歳~はほぼゼロになる資本です。

その人の倫理観にもよりますが自身の価値を金融資本に換金したい場合、非常に合理的だとは思います。なので、昨今騒がれているような当事者でもない人(ただの傍観者や既に引退した人、二毛作など)が外野から人権ガーとか尊厳ガーと喚き立てるのには強い違和感を覚えます。

テイカー、ギバー

テイカー、ギバーも自己啓発本ではお馴染みの概念ですね。

成功したいならテイカーではなくギバーになれって言葉はいままで100万回ぐらい聞きました。

『シンプルで合理的な人生設計』では、何を与えればいいのかってところまで言及されていたので印象に残りました。

たとえ成功したいならギバーになれと言われても、何でもかんでも与えてたら自分のモノ・時間がなくなってしまいますよね?

本著では、ギブするのは情報と言われていました。「その作業だったらあの人にお願いすればできるかも」とか「あの人が最近こういうこと始めたらしいよ」とか「あの人がこんな人と付き合って大変な目にあったらしい」とか、情報はいくら与えても自分の資産が減ることはありません。

こうした人脈の交換ができるギバーになれば、ネットワーク社会の現代では重宝されます。

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