フルサイズのミラーレス一眼として絶大な支持を得ているSONYのα7Ⅲ/α7RⅢ。
本体ソフトウェアがアップデートされ、以下の機能が強化・追加されました。
- リアルタイム瞳AFの強化
- 瞳AFの動物対応
- インターバル撮影機能の追加
瞳AFの動物対応はぼくが待ち望んでいた機能だったのでとても嬉しい。
さっそく、瞳AFの動物対応がどの程度の実力なのか検証しました!
瞳AFとは被写体の瞳にピントを合わせてくれる機能
瞳AFとは、人物の顔の瞳の部分にピントを合わせてくれる機能です。
写真の緑色の枠がピントが合わせている部分。
ポートレートを撮るときはピントを瞳に合わせるのが被写体を綺麗に撮るコツです。
通常の顔AFだと、被写界深度を浅く(ボケやすく)していると、瞳の部分がボケてしまったりして眠たい印象の写真になってしまう。
なので、ポートレート撮影ではマニュアルフォーカスで瞳にピントが合っているのを確認して撮る必要があります。この瞳へのピント合わせをカメラが自動でやってくれるのでとても便利。
一度使ったら手放せません。
横顔もある程度いける
SONYの瞳AFのすごいところは、被写体が横を向いた横顔でもちゃんと瞳にAFしてくれるところ。
これどうやって検出してるんだろうね。
ポートレートでも横顔っていうのはよくある構図なのでとても便利。
アップデートで動物に対応
この瞳AF、α7Ⅲ、α7RⅢの本体ソフトウェアver3.0でなんと動物に対応しました!
ペットなど撮影したことがある人はわかると思うんすが、人と比べて動物って写真撮るからってなかなか静止してくれません。
どっかいっちゃったり、カメラの方向いてくれたと思ったらすぐそっぽ向いちゃったり。
なので、動物にピントをぴったり合わせるのってなかなか難しいんです。
瞳AFが使えれば最速でぴったりピントを合わせることができるので、ペットを撮影するのが楽に、そして写真が綺麗になります。
犬、猫のような顔立ちとは?どんな動物に対応してるのか検証
「ネコ」または「イヌ」のような顔立ちで、左右の瞳が良好に見える様な場合においては瞳を検出しやすいのですが、動物の種類などによってや、複数の動物が動き回るような撮影環境などによっては、瞳を検出できない場合があります。
出典:SONY公式ページ 動物の瞳にピントを合わせて撮影するには
SONY公式の発表では、動物瞳AFは「犬、猫のような顔立ち」の動物を検出しやすいらしい。
犬や猫のような顔立ちってなんだろう・・・。
というわけで検証してみました。
いぬ、ねこ
まずはSONYお墨付きの犬、猫です。
出来るだけスタンダードなモデル、ということで柴犬くんをチョイス。
おお、バッチリ瞳を検出してますね!
続いて猫はスコティッシュフォールドで検証。
猫もクリンとしたつぶらな瞳をバッチリ検出!
あまり特殊な姿の犬、猫でなければ瞳AFちゃんと使えそうです。
ライオン、ゾウ、キリン
動物瞳AFを少しいじめてやろうと思いまして、次に選んだモデルは動物園で人気のこの子達。ライオン、ゾウにキリン。
こんな動物が瞳ジャストピントで撮れたら子供も大喜びでしょう。
まずはライオン。
イケタジャナイデスカー!∩^ω^∩
ちょっと写真見にくいけど、ちゃんと瞳にピントが合った緑の枠がでています!
顔が猫っぽいからなのかな?
お次はゾウとキリンですが・・・先に言うとゾウ、キリンは無理でした\(^o^)/
やっぱり犬、猫とかけ離れた顔立ちの動物は無理みたい。
んじゃあトラとかどうですか?!
犬、猫、ライオンは大丈夫で、ゾウとキリンはダメ。
ライオンと言えば対になって人気なのは虎なのではないか。そう思って虎にトライ。
虎はダメでした(´-ω-`)
SONY公式ページにも、体に模様がある動物は検出が苦手って書いてありますね。
ダメ元で試した文鳥
ダメでした\(^o^)/
こちらも人気のペットだと思うので、今後のアップデートに期待。
犬、猫はどんな種類が対応しているのか?
続いて気になるのは、犬、猫ならなんでもOKなのか?ってとこ。
大きいのから小さいのまでいますし、毛並みもそれぞれ違います。
では検証していきます!
シーズー
シーズーいけました!
なぜシーズーなのかというと、妻が実家で飼っているペットだからです。
ちょっとブレてるけど気にしないで_:(´ཀ`」 ∠):
ちなみに、ちょっと毛の伸びたモフみが強いときも瞳を検出できました。
生で見てもどこに目があるのか分かりにくいのにこれは凄い。
ゴールデンレトリバー
続いて、大型犬で人気の犬種、ゴールデンレトリバーさん。
問題なく瞳AF追従してますね!
トイプードル
次は小さい犬種で絶大なる人気を誇るトイプードル先輩。
カワイイ瞳に瞳AFががっちり反応しています!
ネコ
猫は一番人気だろうスコティッシュフォールドを先ほど使ってしまったので、他によく見かけるぶち猫で検証。模様があるためやや難易度が高いか・・・?
こないだ道端で出会ったぶち猫の「まるちゃん」で検証していきます。
まずは正面アップ。
AFが若干迷っている感じでしたがギリギリ問題なし。
次はちょっと遠め。この距離でもOKですね。
次は同じぐらいの距離でお座りポーズ。
これもイケるか!って思ってたのですが、全然検出しない。
なんでだろう。左目が模様と混ざってしまうのか・・・?
ぶち猫は毛並みの模様やモデルとの距離、角度で使えるか使えないか違いそうです。
ちなみに、目を閉じてても検出する
最後に、ちょっとスゲェって思ったのがこれ。
猫が目を閉じてても瞳AF検出できてるんですよ。
どういうマジックなのかは分かりませんが、猫なんかは閉じた目が可愛かったりするのでこれが撮れるのはとてもいいですね!
動物瞳AF実力検証まとめ
瞳AFの実力を検証してまいりました。
一覧でまとめると以下のような結果です。
柴犬 | ◎ |
---|---|
シーズー | ◎ |
ゴールデンレトリバー | ◎ |
トイプードル | ◎ |
スコティッシュフォールド | ◎ |
ぶち猫 | ○ |
ライオン | ○ |
ゾウ | × |
キリン | × |
文鳥 | × |
SONY公式が言うように、犬や猫に限ればよく検出してくれるなぁという印象でした。
特に、人気の種類は瞳AFも綺麗に反応してくれます。
ぶち猫は模様のつき方によっては難しいかなってところですが、ライオンまで検出できたのは驚きです。
その他の動物はちょっと難しいですが、とても可能性を感じる機能なので今後もアップデートに期待ですね!