以前、友人が持ってるα6400を少し触らせてもらったことがあります。α6400はSONYのAPS-Cカメラで、AFがとても早くてピントの食いつきが素晴らしかったのを覚えています。
今回、α6400の紹介をする機会がありまして、改めて長所と短所をまとめてみました。
僕自身はα7RⅢ(SONYフルサイズカメラ)を愛用していますが、α7RⅢユーザーから見てもα6400は高性能なカメラです。
α6400の長所
α6400の長所、僕が良いなって思うところを紹介します。
AF性能が高くシャッターチャンスを逃さない
α6400の凄いところはそのAF性能の高さ。
位相差検出方式425点/コントラスト検出方式425点もあります。
この425点というのは、画面内にピントを合わせるボックスが425個並んでいるという意味です。数が多い方が画面のピントカバー率が高く、被写体が動いてもピント追従が滑らかです。
僕がメインで使っているα7RⅢが位相差検出方式399点/コントラスト検出方式425点なので、AFの精度ならα6400の方が強いです。α6400すげぇ。
リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AFが凄い
α6400のAFが凄いことは先に述べた通りですが、それを活かしたリアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AFもすごいです。
ソニー公式動画、前半にリアルタイム瞳AFとリアルタイムトラッキングのサンプルがあります。
女性の瞳を検出している緑色の四角がピント合焦面です。ずっと瞳に食いつき、再検出のスピードも速い。リアルタイムトラッキングも、被写体と認識したものにずっとAFが追従してますね。このようにα6400は動きものに強いんです。
[cat_box01 title=”リアルタイム瞳AFとは”]
カメラが被写体の瞳を検出後、被写体が動いても瞳にピントが追従する機能。
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[cat_box01 title=”リアルタイムトラッキングとは”]
被写体にピントが追従する機能。被写体が大きく動くスポーツなんかで、カメラのAIが被写体を認識してピント合わせをサポートしてくれる。
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ぼくもα7RⅢで非常に助けられていますが、リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AFがあることで何が良いかって、歩いている妻をすごく撮りやすいんですよ。散歩中にカメラを向けてカシャカシャやる。
ボタンを押せば歩いている妻の瞳にピントが合います。カチッとポーズを決めたポートレートも素敵ですが、動きながら撮るとより自然な写真になりますね。
この写真は動いている妻をリアルタイム瞳AFを使って撮影したものです。リアルタイム瞳AFがあると、こんな風に一瞬の素敵な表情をジャストなピントで捉えることができます。
USB充電しながら撮影できるのでバッテリーが実質無限
ミラーレスカメラで悩ましいのはバッテリーの持ち具合。
α6400は本体をモバイルバッテリーでUSB充電しながら撮影できるので、実質無限バッテリーです。
肝心なところでバッテリーが切れて撮れなかったら後悔しきれないですから、USB充電しながら撮れるのはほんと大事です。
180度チルト稼働のバックモニターが自撮りに便利
α6400はバックモニターがペローンと180度回ります。
つまり、写りを確認しながら自撮りできるんです。
自撮り動画撮るときに、モニターを確認しながら撮れるということは、ピントがズレていないか見ながら撮れるということ。
三脚にカメラを設置しモニターを回せばもう自撮りスタジオの完成です。
ぼくはYouTubeにアップする動画なんかを撮ったりするので、この機能は羨ましい。α7シリーズは180度回らないんです・・・。
フルサイズのレンズも使えるのでレンズ資産が無駄にならない
SONYのEマウントはAPS-C機とフルサイズ機で共通の規格です。
フルサイズ対応レンズは値段も張るし大きくて重いものが多いけど、持っていれば後々フルサイズカメラに移行する際はそのまま使えます。
もちろん、既にフルサイズ機を持っていてα6400をサブ機として使う場合もそのままレンズを使いまわすことができます。
α6400の短所
α6400について良いところばかり語りましたが、弱点もあります。
ボディ内手ぶれ補正がない
これだけ高機能なα6400ですが、唯一の弱点としてボディ内手ぶれ補正がありません。
フルサイズのα7シリーズには4.5段〜5.5段の補正効果があるボディ内手ぶれ補正があるのですが、α6400は本体の軽量化のためやむなしですね。
とはいえ、α7RⅢのボディ内手ぶれ補正を使っていますが、これがあるから暗所でも最強だぜーってことはありません。結局ある程度のシャッター速度を確保しないと被写体ブレが生じるからです。
[cat_box01 title=”被写体ブレとは?”]
被写体が動いて写真映りがブレること。カメラをがっちり固定すればいくらでもシャッター速度を遅くできる訳ではなく、現実には被写体が動くのである程度のシャッター速度は必要。
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α6400は子供やスポーツを撮るのにベストなAPS-Cカメラ。妻とのお散歩にも
高いAF性能と、最新の瞳AFやAI処理によるリアルタイムトラッキングで、α6400は動きモノを撮りやすいと言えます。
経験ある方もいると思いますが、小さい子供なんかは写真を撮るからってビッと静止してくれることは少ないですよね。
そんなとき、ボタンを押している間瞳にピントが合い続けるα6400ならピンボケしてない活き活きとした表情を撮ることがでいます。僕はまだ経験ありませんが、運動会の撮影なんかにも良さそうです。
我が家は子供がいませんので、子供を撮る機会って親戚の寄り合いぐらいしかないのですが、α6400と同じリアルタイム瞳AFでもっぱら散歩中の妻や小学生みたいにブンチャカ暴れている妻を撮っています(笑)
おわりに
α6400について、特徴的な部分をかいつまんで説明しました。
α6400は立ち位置的にはα6500の下位モデルに位置付けられていますが、単なる下位互換ではなく、リアルタイムトラッキングや瞳AFなどAF性能の部分はむしろ高い。
画像処理エンジンもα9で採用されている「BIONZ X」と豪華です。
もう一度ポイントをおさらいしておきます。
- AF性能が高くシャッターチャンスを逃さない
- リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AFが凄い
- USB充電しながら撮影できるのでバッテリーが実質無限
- 180度チルト稼働のバックモニターが自撮りに便利
- フルサイズのレンズも使えるのでレンズ資産が無駄にならない
対して唯一の弱点は、ボディ内手ぶれ補正機能がないところ。本体軽量化のため手ぶれ補正はレンズ内手ぶれ補正に任せるということですね。
しかし、ボディ内手ぶれ補正がないから暗所で撮影しにくいということではありません。その分ISO感度を上げることで対応できます。ISO感度は上げると写真にザラザラしたノイズが乗ってきますが、今のカメラは性能が良いためノイズも少ないです。
総評として、α6400は素晴らしいカメラだと思います。本格的に写真をやりたい人のエントリーモデルとして、また既にフルサイズ機を使っている人のサブ機として良いバランスの性能をしていると感じます。
α6400を使えば簡単にベストショットを撮ることができます。ぼくもそうなのですが、そんな写真を家族親戚に見せますと、親戚の間で「せいや君は写真が上手い」なんて評判になります。ちょっと鼻が高いです。