こんにちは、せいや(@knkSeiya)です。ストロボを使って物撮りやポートレートを撮っています。
「ストロボを使ってみたい」
写真をやっていると、必ず通ることになるストロボライティングへの憧れ。
- ストロボで綺麗なブツ撮りをしてSNSやブログにアップしたい
- ストロボでポスターや雑誌のような魅力的なポートレートを撮りたい
僕が初めてストロボを手にしたときはこのようにストロボに対して漠然とした想いがありました。
ストロボに関してどんな商品があるのか、どんな機能が必要なのかたくさん調べました。
そして最終的に買ったのは、噂の激安ストロボ「Neewer TT560」です。
約3,000円という非常にリーズナブルな価格ながら、必要な機能はちゃんと備えているすごいヤツです。
本記事では、当時の僕と同じように「ストロボを使ってみたい」という方に向けて、「Neewer TT560」について紹介しようと思います。
ストロボ使ってみたいけど純正品は高い
カメラをやっていると、ストロボが欲しくなる時期が必ず来ます。
かくいう僕も、Twitterやインスタで綺麗なブツ撮り写真を見たり、プロのフォトグラファーの方がストロボを使って撮った綺麗なポートレートを見ていて、ストロボを使ってみたい気持ちがどんどん大きくなりました。
よく言われるのは、
ということ。
純正品のストロボは、レンズ程ではないけどスッゲー高い。
これでもSONY純正品の中では安めの価格帯のストロボである。
ぼくみたいな、
ぐらいの生半可な気持ちではなかなか手が出る価格でありません。
激安ストロボ「Neewer TT560」との出会い
とてもじゃないけどSONY純正のストロボは手が出ない。
それに最初は安いストロボを使い倒して練習したいと考えていました。
ぼくはネットで情報を集め、「Neewer TT560」と出会います。
対応カメラはNikon、Canon、OlympusやPentaxをはじめ、もちろんSONYのαシリーズにも対応しています。
驚くべくはその価格、なんと3,000円代・・・!
正直、Amazonで商品を見たときに感じた第一印象は、
でした。
だってそうでしょう。
SONY純正とはいえ安くても2万を超えてくるストロボが、目の前に突然約3,000円で現れたんです。
この世には安物買いの銭失いという言葉もあります。
これは、安いものは品質も相応に悪いので、結局使い物にならなくてお金を無駄にしてしまうというのを戒めた古いコトワザです。
その時のぼくはまさに、安物を買って後悔するのか岐路に立たされていました。
ぼくは一体どうすれば・・・。
・・・。
とはいえ、3,000円代というのは一回居酒屋に飲みに行くより安いまであるので脳死即決でAmazonをポチってました。
Neewer TT560って実際どうなの?結論を言うと価格以上の満足度
SONY純正品のストロボが2万円〜6万円以上する中、3,000円という禍々しいまでの安値で叩き売られているNeewer TT560。
結論を言うと、買って大正解!とても満足のいくストロボでした。
ブツ撮りがすっごく綺麗に撮れるようになりました。今では多灯にも使っています。
しかも使い方も簡単。電源入れて発光量を調整するだけです。煩雑な設定はありません。
僕が最初にストロボに求めていたのは以下の条件。
- カメラに装着して光る
- 光量が調節できる
- 安っぽすぎず、すぐに壊れないこと
条件これだけ?って感じですが、ストロボを使ったことがない自分から見たら、細かなスペックや機能の違いなんてわかりません。なので最初はこんなもんでいいのです。
実際使ってみると、これらの条件は当然のようにクリアーし、さらに3,000円とは思えないぐらいに外観もしっかりしてる。
なんならもう1灯追加で購入してもいいかなとすら思ってます。
Neewer TT560を使うとどんな写真が撮れるのか?
ストロボにも高価で多機能な物から、安価なものまで様々な製品があります。
ストロボによって、できる表現も変わってくると思いますが、では激安ストロボ「Neewer TT560」ではどんな写真が撮れるのか紹介します。
物撮り(黒ホリ・白ホリ)
まずは黒ホリで撮った物撮り写真。カメラにNeewer TT560を装着し、ストロボは壁に向けて照射してストロボ光をバウンス(反射)させて撮っています。
めちゃめちゃ渋く撮れます。
次は白ホリで撮った物撮り写真。カメラにNeewer TT560を装着し、ストロボは天井に向けて照射していわゆる天井バウンスで撮っています。
アクセサリーやフィギュアなどが綺麗に撮れます。
ちなみにこれらの物撮り用背景は、PVC紙と言う撮影用背景紙をセットしています。
夜間の人物撮影
夜の人物撮影にも活躍します。
ここは真っ暗な場所で、そのまま撮影すると相当ISO感度を上げなければ人の顔なんか写りません。
Neewer TT560を使えばISO感度を上げなくても人を明るく撮れるので、夜間ポートレートの幅が広がります。
別のストロボと組み合わせて多灯もできる
Neewer TT560はスレーブ機能が付いているので、他のストロボに追従して光らせることができます。
この写真は、以前撮影させて貰ったコスプレスタジオ撮影。
少し分かりにくいかもしれませんが、モデルさんを照らすメインストロボの他に、Neewer TT560を使って机の上を照らしています。いわゆる多灯ライティングです。
ぼくがNeewer TT560をおすすめする理由
Neewer TT560は以下のメリット・特徴があります。
- 価格が安い
- 必要最低限の機能がある
- 申し分ないストロボ発光量
- スレーブ機能がある
それぞれ解説します。
最大の特徴はズバリ、安いこと
Neewer TT560の最大にして最強の特徴、それは驚くほど安い価格。
もうこれが全てと言ってもいい。
繰り返しになりますが、SONY純正品のストロボが安くても約2万円の価格に対し、Neewer TT560は約3,000円です。
純正品一つ買うお金でNeewer TT560が6個も買えてしまいます。
ストロボ6個買うことはないと思いますが、例えばストロボ本体が安いと合わせて電池や背景紙、カラーフィルターやディフューザーなどストロボに関連するアイテムを買う資金的な余裕も生まれます。
低リスクで自分の中にストロボの基準が作れる
初めてストロボを使い始めるなんていう場合、ストロボに対する知識と経験が乏しいため、何を基準に選んだらいいか分かりません。
ぼくもそうだったのですが、Neewer TT560を買った当時はストロボのスの字も知らないような状態です。
ある程度経験を積めば、ここをこうしたいとか欲が出てきますが、最初はその基準が分からないんです。
Neewer TT560はストロボを光らせる、ということに関しては最低限の機能が備わっています。
- マニュアルで発光量を調整できる(8段階)
- 上下・左右にストロボの首が触れる
最初のストロボはこれだけで充分です。
失敗しても約3,000円の出費なら低リスクだと思いませんか?
なんなら、追加でストロボを購入した場合もスレーブ機能があって無駄にならないので、買って失敗っていうことにはなりません。
なぜか光量もすごい
安い、最低限の機能は備えている。
「ただ、安いストロボだしちゃんと光らなかったらどうしよう・・・。」
思いますよね。
ぼくもそれだけが心配でした。
けど安心して下さい。何故か恐ろしい発光量です。
買ってからちゃんと理解したんですが、このストロボ、ガイドナンバーという光量の強さの度合いが38もあります。(照射角28mm時)
細かい説明は割愛しますが、SONY純正品の2万円のストロボより明るいです。
これってすごくないですか?
とっても明るくて照射も広角なので、壁や天井に光をバウンス(反射)させるのも捗ります。
スレーブ機能もあるので後々も無駄にならない
Neewer TT560にはスレーブ機能があります。
スレーブ機能とは、他のストロボの発光に同調して光らせることができる機能です。
Neewer TT560でストロボの感覚を掴んで、後々多機能なストロボに買い換える。
そして買い換えた後もNeewer TT560はスレーブ機能を使って多灯ライティングに使えるので一切の無駄がない。
Neewer TT560のちょっと不便なところ
この低価格で文句言っても仕方ないんですが、使っていて不便なところも載せておきます。
- 対応できるシャッタースピードが遅い(1/200秒まで)
- どのぐらいの光量設定なのか分かりにくい
気になるところも、以下説明します。
対応できるシャッタースピードが遅い(1/200秒まで)
ストロボは、カメラのシャッター速度と同調する必要があります。
SONYの純正品だと、1/250秒まで使えますが、Neewer TT560は1/200までです。
これ以上シャッター速度を速くすると幕切れという、シャッターが写真に写り込んでしまう現象が発生します。
これが意外と不便で、写真の明るさを抑えたいときにシャッター速度以外の方法で明るさをコントロールする必要があります。
どのぐらいの光量設定なのか分かりにくい
Neewer TT560は、ストロボ本体のスイッチで光量を調整します。
カメラに装着し手元で操作する分には不便はありませんが、スレーブ機能を使ってカメラから離した状態で使うときはストロボ本体の設置場所まで行かなければ光量の設定がわからないし、操作もできません。
多灯する場合は、たくさんのストロボを使うことになるので手元で一括で設定が見れないのはちょっと不便ではあります。
とはいえ、この価格のストロボにリモートコントロールを求めるのも酷です。
逆にそこを割り切れば、こんなに安くストロボが1灯手に入るのは非常にリーズナブルです。
Neewer TT560はこんな人におすすめ!
ここまでを統括して、Neewer TT560はこんな人にオススメだと言えます。
- ストロボに入門したい
- 初期コストは出来るだけ抑えたい
- 2灯目以降のスレーブストロボを安く増やしたい
- TTL(自動調光)は使わない
Neewer TT560はTTL(自動調光)機能がありません。
気になる人は注意しましょう。
とはいえ、ストロボによるライティングはマニュアルで行うことがほとんどですので大した問題ではないでしょう。
激安ストロボ「Neewer TT560」レビューまとめ
本記事では「Neewer TT560」のレビューをしました。
Neewer TT560の最大の特徴はズバリ、驚くほど安いこと。
多少の不便なところはあります。
けど、それを補って余りある安さがあります。
最初のストロボは高いものを買うより、Neewer TT560で「ストロボってこういうものなんだ」っていう感覚を掴み、浮いたお金で電池や背景紙、カラーフィルターやディフューザーなどの関連アイテムを揃えた方が総合的な満足度は高いと思います。
約3,000円という、一回居酒屋へ飲みに行く程度のお金でストロボが手に入るんです。
Neewer TT560を使ってストロボライティングをはじめれば、写真表現の幅が広がりもっと撮影が楽しくなりますよ。
https://tanakano-aster.com/photo/column-4160/