先日、友人と北海道旅行に行ってきました。
新潟発の小樽着、日本海を17時間かけて渡るフェリー「あざれあ」を使ったんです。
はじめのうちは、仲間たちと船内散策したり、記念写真を撮ったりと元気に過ごしていたのです。
が、出航から2時間も経った頃から、仲間たちが船酔いでバッタバッタと倒れていきました。
ぼくと、ぼくの妻だけが無事で、倒れて動かなくなった仲間の肢体を見ながら、やがて我が身に降りかかるかもしれない災厄(船酔い)に恐怖していました。
そして、ディナータイム。
食事をキッカケに妻も倒れ、とうとう無事なのはぼくだけになってしまいました。
約17時間におよぶ航海、逃げ場のない海上の牢獄でいまかいまかと震えていたのですが、なんか平気なうちに小樽、着いちゃった。。
そこで、なぜぼくが船酔いしなかったのか、仮説を立ててみましたのでご覧ください。
17時間の航海でぼくが船酔いしなかった理由
約17時間の航海で日本海を渡るフェリー「あざれあ」。
とても立派な船内で、航行中快適に過ごすことができます。
ただ、この日の日本海は少し荒れていました・・・。
船の揺れにやられて仲間たちが船酔いで倒れた中、ぼくだけずっと平気だったのでその理由を以下のように仮説立てました。結構マジメに考えた仮説です。
- 先祖が海賊王説
- 三半規管強い説
- 脳みそ鈍感説
- 運転で乗り物に慣れていた説
- プラシーボ説
- 腹具合が良かった説
- カメラが護ってくれた説
それでは詳しく検証していきます。
先祖が海賊王説
MYCODEによると、船酔いのしやすい体質というのは遺伝的なものも関係あるようです。
もしかしたら、古くから海に親しんできた家柄であれば、船酔い耐性も高いのではないか、とイメージできます。
先祖が海賊王はちと言い過ぎですが、少し海とゆかりのある家系なのではないか?
そう考えてぼくの家計を確認しました。
母方:内陸の農家
父方:内陸の武家
ぼくには関係なかった(´・ω・`)
ちなみに、男性よりは女性の方が船酔いしやすいという統計もあるようです。
三半規管強い説
船が揺れていると、絶えず耳の奥の三半規管に負荷がかかります。
これによって自律神経に不調をきたし、吐き気などが起こるのが船酔い。
三半規管に耐性があるから船酔いなら症状も出なかったのでは?
かくいうぼくは・・・、
めっちゃ三半規管弱いです。
ダメじゃん
めっちゃ弱いは言い過ぎですが、強くはないです。普通に目が回るし、遊園地のアトラクションも人より苦手です。
というか、三半規管が強い弱いってあんまり船酔いに関係ないそうですね。
脳みそ鈍感説
先ほどの三半規管と関連しますが、船酔いは慣れない船上で体のバランスを取ろうと、脳に負荷がかかることで、自律神経異常となり発症します。
人間は体のバランスを取るときに、視覚情報や内耳、体の筋肉などから情報を集めて最適となるように調整しようとします。
足元のフィールドが常に揺れていると、三半規管からはバランスを取れという信号が脳に送られ、目からは景色は動いていないと脳に連絡します。
この三半規管と目のイメージの誤差が脳のストレスになるみたい。
ただこれ、どのぐらいストレスとなるか(自律神経に異常が現れるか)は人によって結構違うらしい。
外部からの刺激に鈍感な方が酔わないってことなのかな。
運転で乗り物に慣れていた説
今は持っていませんが、茨城に住んでいた頃は毎日車を運転しました。
土日などは遠出することも多く、そこそこ長距離の車移動をしていました。
そこで浮かんだこの仮説。
酔わなかったのは乗り物に慣れていたからなんじゃ・・・?
と、一瞬考えましたが、毎週全国ツーリングしているような友人が浜に打ち上げられた魚みたいにぐったりしていたので関係なさそうです。
因みに車にしろ何にしろ、運転者は酔わないらしい。
乗り物酔いは、バランスを取ろうとする三半規管と実際に目から入る情報の誤差で脳が異常判断し、自律神経が不調となります。
つまり、動きをコントロールできる側は酔いにくいということ。
プラシーボ説
船酔い怖い。
普段かからない症状って独特の怖みがありますよね。
得体の知れないものに対する恐怖というか。
類に漏れず、ぼくも船酔いという、自分が発症するのかしないのか、したとしたらどんだけ気分悪くなるのか、掴み所のない病が相当怖かった。
なので、ちゃんと酔い止めの薬は服用していました。ドロップタイプの簡易的なものだけど。
薬を使ったことで、「これでもう安心だ」という心的なリラックス効果もありました。
船酔いは神経系の異常なので、リラックスしていた方が症状は緩和されます。
同じ薬を服用した仲間たちは問答無用で倒れていったのですが、彼らには薬を信じる心が足りなかったのでしょう。ビバ、プラシーボ。
腹具合が良かった説
船酔いは、空腹時と満腹時にその症状が強く出ると言われています。
実際、最初に仲間が倒れ始めたのはランチを食べ始めてからでした。
また、ぼくと妻はランチのときに平気だったのですが、その後のディナーを食べている最中に妻が倒れました。
妻はぼくより少食なので、ディナーを入れたことにより満腹ラインを超えてしまい船酔いの症状が悪化したものと思われます。
船酔いが心配な方は腹5分〜6分ぐらいを保つように少量をこまめに食べた方が良さそうです。
カメラが護ってくれた説
コレ。
圧倒的有力仮説。
ぼくが17時間にもおよぶ航海で酔わなかった理由はカメラだと思っている。
一般的に、乗り物に酔わないためには、
ということが有効と言われています。
実際ぼくは、大海原の撮影をするために誰よりも長い時間デッキにいたし、水平線を綺麗に捉えるためにファインダーを覗いて遠くを見つめていました。
さらに、ファインダーを覗いていると、普通より揺れて気持ち悪いなって感じることがなかった気がします。
たぶん集中していたのと、カメラを通して見えた景色を無意識にカメラを動かすことで固定していたから。
食後もカメラ欲が寒さに勝り、一人でデッキにでて屈伸しながら写真撮っていたのがいい運動になったんでしょう。
まとめ:カメラやろう
17時間の航海による船酔いで仲間たちが倒れていく中、ぼくだけがケロッとした顔でなんともなかった理由を真面目に考えた結果、カメラが船酔いに効いたんだなという結果に辿り着きました(暴論)
素晴らしいね、カメラ。
半分冗談です。船酔いに関するポイントをまとめておきます。
- 船酔いしやすさは遺伝や体質によって差がある
- 男性より女性の方が酔いやすい
- 酔い止めを飲んで効果を信じる
- リラックスする(締め付けの強い服装はしない)
- 空腹や満腹に気をつけ、腹五分ぐらいで過ごす
- 定期的にデッキに出て風を浴びる
- 水平線(遠く)を見つめる
- カメラをやる
特にカメラは、大海原の素晴らしい景色を写真に残すこともできます。
日中の太陽と青い空、そしてどこまでも続く海の景色は最高ですよ。それを写真に残すことができるんです。最高ですね。
と、盛大にカメラのダイレクトマーケティングしたところで締めさせてもらいます。
おしまい。