一眼での花火の撮り方 | 花火を綺麗に撮影する5つのコツ

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一眼を持っていたら、一度は挑戦してみたくなる綺麗な花火撮影。
けど何も準備せず普通に撮影すると、花火が手ブレでぐしゃぐしゃだったり、綺麗な光の尾は伸びず・・・、
あれ、スマホで動画撮った方が綺麗に撮れるんじゃね?ってなって結局カメラはあまり回さず。
スマホ越しの花火ばかり見てましたって経験ないですかね。ぼくのことなんですけどね。
しかし花火大会のポスターやプロの花火撮影師の写真を見てるとうっとりします。
自分でもあんな写真が撮ってみたい!プロまでとはいかずとも、夜空に伸びた光線を綺麗に収めてみたい!
そんな思いでたくさんの花火撮影動画を見たりテキストを読んで勉強しました。
カメラでの花火撮影にはコツがあります。
その秘伝のポイントを解説していきます。

タップできる目次

花火撮影5つのコツ

花火撮影に重要なポイントは以下の5つです。

  • 三脚等の必要な持ち物を準備する
  • 撮りたい構図の場所をとる(一番大事)
  • 花火撮影に適した撮影設定
  • 撮影中の設定微調整
  • 編集でさらに綺麗に仕上げる

打ち上げ花火の撮影には必須な持ち物や撮影に適した設定があります。
また、カメラと花火の間に障害物がないような場所取りが大切です。
逆に、それさえ気をつければ、迫力のあるスターマインを綺麗にカメラに収めることができます!
それでは詳しく説明していきます。

必要な持ち物を準備する

花火の撮影に必要な道具は以下の3つです。

  • カメラ
  • 三脚
  • リモコンシャッター(レリーズ)

カメラ

カメラ、は当然ですね。お気に入りの相棒を持っていきましょう。
レンズは後述の場所取りだったり、撮りたい構図で決めます。
花火の打ち上げ会場と撮影場所が離れている場合に広角レンズだと、花火の迫力がなかなか伝わらなくなってしまったり、
逆に見上げるほど近い場所で撮る場合には、ある程度画角が広くないとカメラに収まりきりません。
例えば、川を挟んで対岸で打ち上がる10号玉は、28mmでギリギリでした。
ギリギリってことはちょっと打ち上がる高さが変わると花火の上や下が切れた写真になってしまうということです。
だいたいの撮影場所によって、持っていくレンズを選択します。(迷ったら30mm-50mmぐらいでOK)

個人的には、慣れないうちは広角で撮っておいてあとでクロップ(切り抜く)するのが確実かなと思う。この写真なんかは28mmで撮ったものをクロップしたものです。

三脚

花火の撮影は、長時間シャッターを開ける必要があるため、手でカメラを持った状態だと手ブレで大変なことになります。
高価なものでなくて良いので、三脚は準備しましょう。
打ち上げ会場は人混みがすごく、趣味の撮影であまりゴツくて重い三脚は不自由かも。露店もまわりたいし。
三脚を使うにあたっては、周りの人に気を使うのが大事。三脚を高くしすぎて後ろの人の花火鑑賞を妨害してしまったり、足を広げすぎて通行の邪魔になってしまったら良くないからね。
花火大会には子供連れの家族もたくさんいて、子供がはしゃいでいることもあるので、子供のためにも機材のためにも要注意です。
カメラが軽いのであれば、この三脚なんか安価かつコンパクト、さらに軽くてオススメです。リュックに入ってしまう大きさなのでぼくもよく持ち歩いています。

リモコンシャッター(レリーズ)

なくても良いけどあるとより綺麗に、便利に撮影できます。
シャッターボタンを押したとき、また離したときのショックで写真がブレてしまうから。
また、リモコンがあるとカメラに集中しすぎなくなるので純粋に花火を楽しめます。

Wi-Fiに対応したカメラであれば、スマホをリモコンとして使えたりします。SONY α7RⅲではスマホとカメラをWi-Fi接続することによってスマホがこんな感じのリモコンになります。
細かい設定まで弄れるうえ、ライブビューを見ながらシャッターを押すことができる優れモノ。(映ってるのは我が家の天井)

撮りたい構図の場所をとる


これが一番大事です。
撮りたい構図で花火が撮れるかはココに賭かっています。
場所によっては花火とカメラの間に障害物があり上手く撮れなくなってしまうことも・・・。
かくいうぼくも、先日参加した花火大会が混み合っていて場所取りが上手くできませんでした・・・。

(せっかくのスターマインが木に隠れて見えなくなってしまっている)
やっと見つけた観賞場所は打ち上げ会場2ヶ所のうち片方は完全に木に隠れてしまう場所で、このときは本当悔しかったですね。
なんで事前に場所取りしなかったんだ〜!って。
次は有料桟敷でも取って綺麗に撮ってやる・・・。
場所取りは本当に大事です。

  • 三脚を立てられるスペースがある
  • カメラと花火の間に障害物がない

これを前提として、収めたい構図の場所が取れればベストオブベストです。

花火撮影に適した撮影設定


花火の撮影はそれに適したカメラの設定をする必要があります。
ぼくのカメラがSONYα7R3なので、その機能名称で紹介します。
メーカーや機種によって機能の名称が異なることがありますので、適宜読み替えてください。

撮影モードはマニュアル露出(M)モード

まず、撮影モードはマニュアル露出モード。Mって書いてあるモードに合わせます。

ISO感度は100に固定

ISO感度は100に固定。100がない機種はそれに近い値にします。

絞りはF13を基準に

絞りはF13を基準にして明るすぎ、もしくは暗すぎたらF8〜F16ぐらいで調整します。絞りの考え方は、プロの花火写真家である金武 武さんを参考にしています。

シャッタースピードはBULBモード

シャッタースピードはBULB、シャッタースピードのダイヤルを回し、どんどん長くしていくとBULBになります(SONY α7の場合)。
BULBとは、シャッタースピードをその場でコントロールすることができるモードです。シャッターボタンを押している間ずっとシャッターが開き、ボタンを離すことでシャッターを閉じることができます。
これを使って打上げから花火の終わりまでシャッターを開くことで、綺麗な光の尾を写真に残すことができます。

長時間露光NRをオフ

長時間露光NR(ノイズリダクション)はオフに。
長時間露光NRは、長い時間シャッターを開いた際にノイズを抑えてくれる機能ですが、その処理にはシャッターを開いた時間と同じ時間が必要になります。
つまり、BULBで30秒シャッターを開いたときは、次の写真を撮るまでに30秒かかります。
そうしている間にも次の花火は上がってしまうので、この機能はオフにしてたくさん写真を撮りしょ(^ω^)

フォーカスモードはMF

フォーカスモードはマニュアルフォーカス、あるいはDMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)にして花火にピントを固定します。
マニュアルフォーカスとは、自分でレンズのピントリングをくるくる回してフォーカスを合わせるモード、DMFはカメラがフォーカスを合わせてくれたあと、自分でピントリングを回してフォーカスを微調整できるモードです。ついていない機種もあります。
SONY機種ではDMFという名称ですが、メーカーや機種によって呼び方は様々なのでカメラの説明書を確認してください。

その他の設定

あとで編集できるようにファイルの保存形式はRAWにしておきます。
撮影中は、どんどん花火が上がるのでホワイトバランスを調整している暇はあまりないです。調整にあたふたしてしまうので、とりあえず電球あたりで撮っておいて、あとでRAWを編集してホワイトバランスを調整するのが良いと思います。
電球は花火が鮮やかに映るので大半の花火はこれがいいと思います。
設定済みの画面はこのようになります。

  • 撮影モードはマニュアル露出モード
  • ISO感度は100に固定
  • シャッタースピードをBULBに
  • 長時間露光NRはオフ
  • フォーカスモードはマニュアルフォーカス(DMF機能があると楽)

撮影中の設定微調整

いよいよ花火の撮影です!
ここまでで準備は万全、いつでも来いやー!の状態です。
さて、花火の打ち上げが始まったら、撮りたい気持ちをぐっと堪えてすぐさまピントと画角を調整します。
画角に関しては、拡大して迫力満点で撮るのもいいですが、個人的には少し広めに撮っておいた方がいいと思っています。
花火の大きさはまちまちなので、場合によっては見切れてしまうことがあるからです。
広いぶんには後でクロップ(切り取り)できます。
大事な部分が写っていないのはどうしようもないので、心配ならやや広めに撮っておけば間違いないです。
 
ピントが合ったら、実際に撮影してみます。
打ち上がった花火玉が昇っていくときにシャッターボタンを押し、指はそのまま、花火が炸裂して、「ここまでかな?」って感じたらシャッターボタンを離します。
 
綺麗に撮れましたか?
綺麗に撮れていたらそのまま本能の赴くままシャッターを切りましょう!
もし何か思うところがあれば絞りやピントを調整してもう一度トライです!
絞りは花火との近さ(明るさ)によって変わってくるので、明るすぎたら一段ずつ絞って、逆に暗かったら1段開けましょう。
シャッターは、個人的には、もう良いかなってところからもう一呼吸待ってからシャッターを離すといい感じに花火の火花が伸びて綺麗に撮れると思います。

  • 少し広めに撮ると花火が見切れる心配がない
  • BULBモードで打ち上げからシャッターを押し、もう良いかなってところから一呼吸待ってからシャッターを離す
  • 明るすぎor暗すぎたら絞りを1段ずつ調整

編集でさらに綺麗に仕上げる


花火が撮れたら、せっかくなので編集してさらに綺麗な写真を目指します。
Lightroomのような画像処理ソフトで、ホワイトバランスや露出を調整します。
この写真は、色の鮮やかさが際立つように背景を暗くして、絵画的に編集しました。こういった編集も花火撮影の楽しさの一つです。
また、PhotoshopやGIMPなど、比較明合成が使えるソフトを持っていれば、花火を重ねることで単発の花火をまるでスターマインのように見せることもできます。この世に一つしかないオリジナルのスターマインを作ることも可能です。

さいごに

花火大会の打ち上げ花火を綺麗に撮影するコツを紹介しました。
以下のポイントを抑えてバンバン撮影しましょう!

花火撮影のポイントまとめ

  • 三脚等の必要な持ち物を準備する
  • 撮りたい構図の場所をとる(一番大事)
  • 花火撮影に適した撮影設定
  • 撮影中の設定微調整
  • 編集でさらに綺麗に仕上げる


まずは練習して経験することが一番大事なので、BULBモードが使えるカメラをお持ちであれば、ぜひ撮影に挑戦してみてください。
素敵な一枚を残してくださいね♪

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