こんにちは、趣味でゲーム動画の配信とかしてます。せいや(@knkSeiya)です。
PS4のシェア機能を使って録画したゲーム実況動画を配信していたのですが、配信していると欲が出てくるもので、
- もっと高画質で録画したい
- PS4シェア機能は1時間しか録画できないのが圧倒的不便
- Switchのゲーム実況もしたい
などと考えるようになりました。
これらの欲望を満たすためにはキャプチャーボードというアイテムが必要になります。
僕が初めてキャプチャーボードを購入したときは、どんなキャプチャーボードを選べばいいのか結構迷ったんですよね。
そこで今回は、初心者向けにキャプチャーボードの選び方と定番のキャプチャーボードについて紹介していきます。
- はじめて使うキャプチャーボードの選び方
- 広く使われている定番のキャプチャーボードはどれか?
- どんなキャプチャーボードが自分に合っているか?
キャプチャーボードとは?PS4、Switchの実況配信に必要なの?
キャプチャーボードとは、PS4やSwitchのゲーム映像・音声をPCに入力し、ゲーム画面を録画・配信するための機材です。
PS4はもともと本体にシェア機能があって、ブロードキャスト配信や1時間までのゲーム画面の録画はできますが、自由度がそんなに高くありません。
Switchに関しては録画機能は30秒のスポット録画のためそのままでは実況配信とかはできません。
これらを解決し、PS4やSwitchで快適なゲーム実況やライブ配信するためにキャプチャーボードが必要になります。
キャプチャーボードの選び方【初心者向け】
定番のキャプチャーボードを選ぶ
はじめてキャプチャーボードを選ぶときに大事なのは、「定番」のキャプチャーボードを選ぶことです。
広く使われている定番機材を使うと以下のメリットがあります。
- みんなが使っているので情報が多い
- トラブル(画面が映らない・音が出ない等)があったときに解決しやすい
キャプチャーボードに限りませんが、マニアックな機材を選ぶと情報がなくて地獄です。
みんなが使っていればそれだけ使い方のチュートリアルも豊富ですし、最適な録画・配信の設定なんかも公開されています。
はじめて選ぶキャプチャーボードなら、定番のGC550 Plusなんか特におすすめです。
パススルー機能があること
パススルー機能とは、PS4やSwitchなどのゲーム機からキャプチャーボードに入力した映像を、録画用のPCだけでなくテレビ画面にも出力する機能です。
通常ゲーム機からPCに送られた映像は遅延が発生します。ごく小さな遅延でもアクションゲームなんかやってると、ジャンプしたのに飛べてないとか、ガードしたのにできてないとかが起こってしまうんです。
パススルー機能ではゲーム機の映像と音楽をそのままテレビ画面に出すため遅延がおきません。
快適にゲーム(特にアクション系)を録画・配信するためには必須の機能です。
4Kパススルーは必須ではないがあると快適な場合も
一般的なキャプチャーボードはフルHD(1080p)のサイズに対応しています。
4Kパススルーとは、入力した4K映像をそのままテレビ側に出力できる機能です。
PS4Proなどの4K出力に対応したゲームを4K解像度で遊びたい場合に必要になります。
逆に言うと、4K出力できるゲーム機を持っていない場合は4Kパススルーは必須ではありません。
また、4Kパススルーできるキャプチャーボードでも録画はフルHDだったりするので、4Kのまま録画したい人はキャプチャーボード選びに注意が必要です。
個人的には4Kでの録画は以下の理由でおすすめはしません。
- ファイルサイズが非常に大きくなる
- 相応のPCスペックが必要になる
- 編集後のエンコードやYouTubeなどへのアップロードに時間がかかる
- 4K映像は見る側の負担になる(ダウンロードが重い)
外付けタイプがセットアップ簡単
はじめて使うキャプチャーボードは外付けタイプが無難です。
キャプチャーボードには内蔵タイプと外付けタイプが存在します。
内臓タイプは、PCマザーボードのPCIeスロットに挿してセットアップするタイプ。
外付けタイプはUSB3.0で接続するタイプです。感覚としては外付けHDDに近い。
USBで繋ぐだけなんで外付けタイプの方が手軽に使えます。セットアップも簡単です。
エンコード方式を確認する
キャプチャーボードのエンコード方式は2種類あって、ソフトウェアエンコードとハードウェアエンコードと呼ばれます。
それぞれ以下の傾向があります。
- ソフトウェアエンコード・・・PC負担が高め。遅延小さい。
- ハードウェアエンコード・・・PC負担が軽め。遅延大きめ。
しかし、パススルー機能があれば遅延なしでゲームできるし、
ソフトウェアエンコードでもPCのグラボがエンコードに対応していればPCの負荷は上がらないのであんまり気にしなくてもいいかも。
僕はソフトウェアエンコードのキャプチャーボードを使ってますが、エンコードをグラボでやっている(NVIDIAのNVENC)のでCPU負荷なんかはあんまり上がりません。
どちらでも良いなら、細かい調整がしやすいソフトウェアエンコード方式がいいかなと思います。
おすすめの定番キャプチャーボード
おすすめの定番キャプチャーボードを紹介していきます。
紹介するキャプチャーボードは全てUSB3.0でPCに接続します。昨今のPCでUSB3.0ポートが無いことはないと思いますがご注意ください。
Live Gamer EXTREME 2 GC550 Plus
GC550 PLUSは多くの人がゲーム実況で使っている定番のキャプチャーボード。
必要な機能は全部揃っているので迷ったらこれを選んでおけば間違いない。
僕が今使っているキャプチャーボードもこれで、今回紹介するキャプチャーボードの中では一番高性能です。
- 4Kパススルー機能
- フルHD(1080p) 60fpsでの録画
- ソフトウェアエンコード方式
- 最大ビットレート240Mbps
- 直感的で使いやすいキャプチャーソフト「RECentral」付属
- 動画編集ソフト「PowerDirector 15 for AverMedia」付属
他のキャプチャーボードと異なる点は、4Kパススルー、最大ビットレート、付属ソフト。
4Kパススルーに対応しているので、PS4 Proなどの4K解像度のゲーム画面を4Kモニタにそのまま映しながらゲームを録画・配信することができます。(録画・配信はフルHDになります)
最大ビットレートが240Mbpsもあるので画質の調整に自由が効きます。
付属のキャプチャーソフト「RECentral」が直感的で非常に使いやすく重宝します。
数クリックでキャプチャー設定が終わるので、ソフトの面倒な設定を回避したい方にはうってつけ。
録画ボタン(RECって書いてあるやつ)も大きく分かりやすいデザインなので、「録画したつもりでボタン押してなかった!」みたいな失敗もかなり少ないです。
マイク音声の別撮り設定も簡単でRECentralは本当に完成度の高いキャプチャーソフトです。
またもう一つ付属で動画編集ソフト「Power Director 15」が付いてくるので、動画編集ソフトを持っていなくても安心。ゲーム音、マイク音声のバランス調整やカット編集、テロップ入れなど行えます。
GC550 PLUSで録画した参考動画
こちらは僕が投稿したGC550 PLUSで録画したFF7リメイクの動画です。
Game Capture HD60 S
Game Capture HD60 Sは先ほど紹介したGC550 PLUSより少し安い価格帯でこちらも人気のキャプチャーボードです。
こちらもゲーム実況に必要な機能は全て揃っています。
- フルHDパススルー機能(4Kパススルーは対応してない)
- フルHD(1080p) 60fpsでの録画
- ソフトウェアエンコード方式
- 最大ビットレート40Mbps
- キャプチャーソフト「Game Capture」付属
- 動画編集ソフトは付属していない
Game Capture HD60 SとGC550 PLUSのどちらを買えばいいか迷ってしまいますが、違いがあるのは4Kパススルーに非対応なことと、最大ビットレートの差、付属ソフトの違いです。
PS4 Proなどの4K解像度のゲーム機を使うならば4Kパススルーがあったほうが幸せになれますが、必要ないのであればフルHDパススルーで十分です。
HD60 S+(プラスが付いた)という4K対応上位機種もありますが価格が跳ね上がります。
最大ビットレートが40Mbpsです。フルHDの録画・配信なら問題ないビットレートだと思います。
あと動画編集ソフトが付属していないので、今現在編集ソフトを持っていない人は注意が必要です。
Game Capture HD60 Sで録画した参考動画
おかはら実況チャンネルさんが公開しているGame Capture HD60 Sで録画したCoD:BO3の動画です。
GV-USB3HD/E
できるだけ初期投資を抑えてゲーム実況をはじめてみたい人はGV-USB3HD/Eがいいです。
性能はそこそこですが、ゲーム実況に必要な機能は揃っています。
ちなみに、GV-USB3HDっていう製品と、GV-USB3HD/Eってのがあります。
機材自体は同じですが、GV-USB3HD/EはXSplitという有料の録画・配信ソフトの使用ライセンス(2ヵ月分)が付いてきます。
そして何故か今はGV-USB3HD/Eの方が安いみたい。
- フルHDパススルー機能(4Kパススルーは対応してない)
- フルHD(1080p) 60fpsでの録画
- ソフトウェアエンコード方式
- 最大ビットレート30Mbps
- キャプチャーソフト「I-O DATA HD Mix Capture」付属
- 動画編集ソフト「PowerDirector 14 for I-O DATA」
- XSplitのライセンス(2ヵ月分)付き
GV-USB3HD/Eは非常にコスパが良く、GC550 PLUSより1万円程度安いです。(2020年5月時点)
GC550 PLUSと異なる主な点は以下です。
- 4Kパススルーの有無
- 最大ビットレートの差
- キャプチャーソフトの完成度
- 製品の信頼性
最大ビットレートが30Mbpsです。
今回紹介するキャプチャーボードの中では一番ビットレートが少なく、ゲームの激しいシーンなんかでは上手く調整しないとブロックノイズやカクツキが出るかも。
注意する点は、付属のキャプチャーソフトがあんまり評判良くないことです。すごく重いとか。
とはいえ、OBSというフリーのキャプチャーソフトを使う前提であれば問題ないです。ちょっと設定が面倒だけど。
動画編集ソフト「Power Director 14」が付いてくるのは嬉しいですね。ゲーム音、マイク音声のバランス調整やカット編集、テロップ入れなど行えます。
GV-USB3HD/Eはコスパの良いキャプチャーボードですが、相応に壊れやすかったり、「ステレオ音声が反転して聞こえるようになった・・・」なんて故障報告も上がっています。
そこに目を瞑れて、あくまでもお試しでゲーム実況してみたいという人向けだと思います。
GV-USB3HDで録画した参考動画
4Gamerさんが公開しているGV-USB3HDで録画したアンチャーテッドのプレイ動画です。
結局どのキャプチャーボードを選べば良いの?
ここまでで以下3つのキャプチャーボードを紹介しました。
結局どのキャプチャーボードを選べばいいの?
各キャプチャーボードの特徴と、重視する項目ごとのおすすめキャプチャーボードをまとめておきます!
キャプチャーボードの特徴まとめ
GC550 PLUS | HD60 S | GV-USB3HD | |
---|---|---|---|
ゲーム録画(1080p60fps) | ○ | ○ | ○ |
フルHDパススルー機能 | ○ | ○ | ○ |
4Kパススルー機能 | ○ | × | × |
最大ビットレート | 240Mbps | 40Mbps | 30Mbps |
付属キャプチャーソフトの使いやすさ | ◎ | ○ | △ |
付属の動画編集ソフト | PD15 | なし | PD14 |
あなたにおすすめのキャプチャーボード
ゲーム実況で広く使われているキャプチャーボードが欲しい人→GC550 PLUS
4Kパススルー機能があるものが良い人→GC550 PLUS
とにかく安いキャプチャーボードを探している人→GV-USB3HD
今動画編集ソフトを持っていない人→GC550 PLUS、GV-USB3HD
性能は欲しいけど価格は抑えたい人→HD60 S
迷ってる人→GC550 PLUS
どうしても迷ってしまう人はGC550 PLUSを選んでおけば後悔がありません。
まとめ:初心者は定番キャプチャーボードを選ぼう
本記事では、初心者向けにキャプチャーボードの選び方と定番のキャプチャーボードを紹介しました。
キャプチャーボードに限りませんが、はじめて手を出す領域では定番の道具を使うにこしたことはありません。
定番には定番足り得る理由と信頼、そして十分な情報量があるからです。
僕がはじめて購入して使っているキャプチャーボードはGC550 PLUSです。
ちょっと値は張りますが、高性能な上にセットアップが簡単で付属のキャプチャーソフトも洗練されていて使いやすいです。
あれこれ悩んだりする時間やトラブル解決のことを考えたら、多少の価格差は微々たるものです。
僕が一つだけキャプチャーボードをおすすめするとしたらGC550 PLUSですね。