DIYの強い味方「ミルクペイント」をご存知でしょうか?
水性塗料で扱いやすく、ほぼどんな材料にも塗ることができる。
マットでクリーミーな感じの仕上がりで、カラーバリエーションが豊富。
さらにアンティーク加工用のシリーズもあって作品にオリジナリティを出すことができます。
今回はミルクペイントを知らないという人に向けて、その魅力を余すことなく紹介します!
ミルクペイントの特徴
ミルクペイントはターナー色彩さんが作っている天然ミルク原料の塗料。
以下の特徴を持っていて、とても使いやすいDIYの強い味方です。
- 水性塗料なので扱いやすい
- 嫌な臭いが少ないので室内で使いやすい
- 塗料がよく伸びて塗りやすい
- クリーミーな仕上がりで重ね塗りもOK
水性塗料なので扱いやすい
ミルクペイントは天然由来の森永ミルクが原料。
水性なので、使用後の刷毛や塗料皿を水で洗うことができます。
油性のカラーペンキだとペイント薄め液とか使わなければいけないので、水だけで片付けが完結するミルクペイントはとても扱いやすい。
嫌な臭いが少ないので室内で使いやすい
ミルクペイントは塗料特有の嫌な臭いが少ないです。
オイルステインみたいな油性塗料を使うときって、塗料特有の嫌な臭いがするので、換気しないと気分が悪くなるんですけど、ミルクペイントはほぼ無臭。
よく嗅ぐとクレヨンっぽい臭いがしますが作業中は特に気にならない程度なので、室内で作業する場合も使いやすいです。
塗料がよく伸びて塗りやすい
塗料がね、全体的にトロっとしていて、素材への塗料ノリがとても良いです。
なんていうか、一度使ったら分かるんですが、他の塗料に比べて水っぽすぎず、かといって粘りがあるってワケでもないです。
欠点ってほどでもないですが、トロッとしているので塗料皿に取るときに液ダレしやすいので注意。
クリーミーな仕上がりで重ね塗りもOK
仕上がりはクリーミーでとってもカワイイ!本当にカワイイんです!(大事なことだから2回言った)
これは実物見てもらった方が良いと思うんで、塗装例紹介します。ドンッ!
上から、
- トリトンブルー
- スノーホワイト
- フロリダピンク
- クリームバニラ
- ピスタチオグリーン
です。一番下はワトコオイルというオイルステインです。
マットでクリーミーなテイストですよね。
これは単色ですが、ミルクペイントは別の色を重ねても綺麗なんですよ。例えばブルーの上に白を荒く重ねて、西海岸風にしたりね。
ミルクペイントは何に塗れるの?
ミルクペイントは、主に以下のものに使用可能です。
- 木材
- 紙
- モルタル
- 壁紙
- ビニール
- 金属
- プラスチック
書いていて思ったのですが、ほぼ何にでも使えますね。
金属やプラスチックなど、ツルツルしているものに関しては、少しやすりをかけたり、後述のマルチプライマー(下塗り剤)を使うと塗料ノリが良くなります。
ミルクペイントの種類がたくさんあるけど、何が違うの?
ミルクペイントはカラーが豊富なだけじゃなく、シリーズ製品もたくさんあるので、何が違うのか迷ってしまいます。
ここではミルクペイントの各シリーズについて紹介します。
ミルクペイント
通常使用の水性塗料。一番使います。
カラーは全16種類。多色重ね塗りの可能性は無限大。
若干の耐水性はありますが、屋内用途です。
ミルクペイント for ガーデン
ミルクペイントの耐久性を上げて、耐水性を強化したもの。
耐水性というと、油性ニスやウレタンニスを想像するんですが、だいたい同じような耐水力です。主に屋外用途に使います。
クラッキングメディウム
重ね塗りでひび割れを発生させるやつ。
下塗りを済ませた素材に2度塗りでクラッキングメディウムを重ね、その上にミルクペイントを塗ります。すると乾いたときに自然なひび割れが発生します。
年季が入った家具みたいな塗装のひび割れを再現できるので、使いどころによっては作ったものがとてもオシャレになるし、きっと友人に「どうやったの?!」って言われる。
アンティークメディウム
塗るとアンティークな雰囲気が出る魔法の塗料。
古い箱物や家財って、角が汚れで茶色く変色していたりするじゃないですか。あれを再現する塗料です。
ウェスや、刷毛に少量を取って角の方に少しずつ塗って馴染ませます。
綺麗に塗れると一気に年代物の雰囲気が出てとても良いです。・・・が、塗りすぎるとただの茶色塗料になるので慣れが必要。
初めて使う場合はいらない端材とかで練習した方がいいです。
ダストメディウム
白っぽい霞んだ汚れを再現する塗料。
アンティークメディウムと違うのは、アンティークメディウムが茶色い汚れを着けるのに対し、こちらは白く霞みがかった汚れを着けること。
どちらもアンティーク調ですが、茶色く汚すか白く汚すかで雰囲気が結構違います。
ラストメディウム
古びた金属の錆を再現する塗料。
用途は限られるが、使い所がバチっとハマればとてもカッコイイ。
ブリキ缶とかに使うと、しばらく使った良い意味での使い古し感が出ます。
マルチプライマー
塗料のノリを良くする下塗り剤。
ミルクペイント単体でも塗料ノリは良いですが、金属やガラス、プラスチックなどのツルツルしたものに塗るときは、使っておくと作業しやすいです。
トップコートクリア
対象物に耐久UPのバフを付与します。
トップコートクリア自身も水性のため扱いやすいです。上塗りするなら塗料が乾燥したのをよく確認してからにしましょう。
ミルクペイントを使ったDIY実例
ミルクペイントを使ったDIY例を紹介します。
不思議の国のアリス風「あっちこっち看板」
複数のミルクペイントで塗装した看板です。
以下のカラーを使用しています。
- トリトンブルー
- スノーホワイト
- フロリダピンク
- クリームバニラ
- ピスタチオグリーン
- インクブラック
100円ショップのフォトフレームを可愛くリノベーション
100円ショップのフォトフレームのリノベーションです。
木製のフォトフレームに、トリトンブルーとスノーホワイトを重ね塗りしました。
結婚式DIY フォトフレームを簡単DIY 世界にひとつだけのデザインに
ミルクペイントの使い方
ミルクペイントの使い方です。
工程は他の塗料と変わりはありません。基本的に原液で使用します。
- 塗装面の研磨
- 容器を良く振ってかき混ぜる
- 適量を原液で刷毛に取る
- 塗る
- 乾燥(2時間程度)
- 必要なら2度塗り
- 乾燥(完全乾燥は24時間)
乾燥に関して、ドライヤーを使うことで多少早く乾燥させることができます。
ミルクペイントはどこで買えるの?
ミルクペイントは、DIYショップ、もしくはAmazon等の通販で買うことができます。
ホームセンターにも売っているかもしれませんが、ぼくの最寄りのカインズホームでは取り扱っていなかったので、確実に買うならAmazonが手軽です。
まとめ
この記事では、ミルクペイントについて紹介しました。
ミルクペイントはほぼどんなものにも塗れて、扱いやすく、とても可愛い仕上がりになるDIYの強い味方です。
水性塗料のため、使い終わった刷毛や塗料皿は水洗いすればOKなので楽チン。
塗料特有の嫌な臭いがしないので室内作業も全然気になりません。
DIYをしていてカラー塗装にチャレンジするときは、一度使ってみて損はありません。
そして、一度ミルクペイントを使ってしまったら、その魅力に取り憑かれてリピーターとなるでしょう。ぼくがそうであるように・・・。
サイズバリエーションは、200ml、450ml。
ミルクペイントを使ってみたいけど、最初から大きいサイズを買うのは・・・っていう方は、小さいサイズを使って試してみるのが良いと思います。
また、安価で少量お試しキットも売っています。通常サイズを買うと数千円するようなものが、少量ずつですが1000円ちょいで試せるのでお得です。
こちらは人気色のクリームバニラ、フロリダピンク、スノーホワイトに加え、クラッキングメディウムとアンティークメディウムがセットになっています。
木製木箱と筆、スポンジまで付いてるので、すぐにキットの塗料で木製木箱を塗って試すことができます。ターナー色彩さん良いもの売るなぁ。
こちらは各種メディウムとトップコートクリア、マルチプライマーのセット。
アンティーク加工とかしてみたいけど、どのメディウムを使ったら良いのか悩んだときはこのセットで試すことができますよ。
それでは素敵なDIYライフを♪