iMac、購入時のメモリ8GBに32GBを追加し、合計40GBに増設してみました。
iMac購入時、メモリをグレードアップするとものすごい勢いで価格が上がるので、基本の8GBにしている人って多いんじゃないでしょうか。
しかし、8GBのメモリでは、昨今のアプリを動かす上で十分な性能とは言えません。
そこで今回は、自宅のiMacのメモリを32GB増設し、合計で40GBにしました。
この記事では、
- iMacメモリ増設の注意点
- 僕が増設に使ったメモリ
- iMacメモリ増設手順
を紹介していきます。もしPCのパワーに不満がある場合はメモリ増設に挑戦してみて下さい。
以下の記事でiMac2017、iMac2019用のメモリ増設におすすめのメモリを紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
iMacのメモリ増設の手順
iMacのメモリ増設は以下の流れで行います。
- メモリ増設時の注意点!iMacのスペックや使えるメモリの確認
- 増設に使う“規格に合った”メモリの準備
- 実際のメモリ増設作業
それぞれ詳細に解説していきますね。
iMacのメモリを増設するときの注意点
iMacにメモリを増設する前に、以下の3点を確認しておきましょう。
- 手持ちのiMacが27インチモデルであること
- CPUの種類
- 現在搭載されているメモリ
特にiMacのモデルとCPUの種類は、メモリ増設できるかどうかに関わるので注意が必要です。
画面左上のリンゴマークから、「このMacについて」をクリックするとiMacのスペックを確認することができます。
「概要」タブで27インチモデルであることと、プロセッサの種類を確認します。
このiMacは「3.4GHz Intel Core i5」となっています。
Apple公式のスペックでは、3.4GHz Intel Core i5に搭載できる最大メモリは32GBです。
同メニューの「メモリ」タブで現在搭載されているメモリも確認しておきます。
図の状態で、現在4GBのメモリが2枚挿さっており、空きスロットが2つであることが分かります。
単純にメモリを追加するならこの空きスロットに新しくメモリを追加するだけです。
iMac 2019について
iMac 2019が発表され、スペック表を眺めました。
メモリについては、クロック数が上がっています。
- iMac 2017:DDR4 2,400MHz
- iMac 2019:DDR4 2,666MHz
iMac 2019のメモリを増設する場合は2,666MHzのメモリを選ぶようにしましょう。
3.4GHz Intel Core i5メモリ拡張の非公式情報
非公式情報ですが、OWCというメモリメーカーが3.4GHz Intel Core i5モデルでもメモリを最大の64GBまで認識したという発表をしています。
ぼくの使っているモデルも3.4GHz Intel Core i5で、メモリを40GBまで拡張して問題なく動いていますが、非公式であることは留意して下さい。
ぼくが使ったメモリはこれ
iMacで使えるメモリの条件は以下の2点、
- DDR4 2400MHzであること
- SO-DIMMというメモリ規格であること
ぼくが使ったのは16GBメモリが2枚1組(計32GB)で売っているTeamのメモリです。
やすっ・・・!
っと思わず変な声が出ましたし、想像していたよりはるかに低価格であったことと、Teamという知らないメーカーだったこともあり、安くて嬉しいよりも、逆に「大丈夫なんこのメーカー?」と心配になって調べまくりました。
調べてみると、どうやらTeamはUSBメモリや、こういったメモリモジュールの世界シェアをぐんぐん伸ばしている台湾の優良企業みたいです。(Team公式サイト)
メモリ増設してしばらく経つけど、初期不良もなく問題なく使えています。
iMacのメモリ増設手順
いよいよiMacのメモリを増設していきます。
手順はだいたいこんな感じ。
[timeline title=”iMacのメモリ増設手順”] [ti label=”STEP1″ title=”iMacの電源を切って横に寝かせる”]ディスプレイが傷付かないようにタオル等敷くと良いです。[/ti] [ti label=”STEP2″ title=”メモリソケットのフタを外す”]ボタンを押し込むとメモリソケットのフタが外せます[/ti] [ti label=”STEP3″ title=”メモリソケットのロックを外す”]ソケット両サイドのロックを外側に開いてロックを外します。[/ti] [ti label=”STEP4″ title=”メモリを挿入する”]終わったらソケットのロックとフタを元に戻します。[/ti] [ti label=”STEP5″ title=”iMacの電源を入れる”]システム > このマックについてを開いてメモリが認識されていることを確認します。[/ti] [/timeline]
それでは写真と共に解説していきます。
STEP1:iMacの電源を切って横に寝かせる
iMacのメモリ拡張スロットは背面の電源上部にあります。
立てたままだと作業しにくいため、iMacの電源を落とし配線を抜いた上で慎重に寝かせます。
このときディスプレイが傷付かないように下に柔らかいタオルとか敷きましょう。
iMac 27インチともなると流石に重いです。
画面と気をしっかり持って、ゆっくりやりましょう。落としたらたぶん色々と悲惨なことになります。
STEP2:メモリソケットのフタを外す
電源コードを挿す位置にあるボタンのようなもの、この部分を押し込むとメモリソケットのフタが外れるようになっています。
「カチッ、ポーン」といった感じではなく、押し込むごとにメリメリとフタがせり上がってきます。
押す穴が小さく指が入りきらないので、何か棒状のものを使うといいです。
ぼくは綿棒で押し込みました。
フタです。
親切にイラストで解説してくれています。
が、これは孔明の罠です。
イラストでは挿しこむメモリの向き、下部の切り欠きが右側に来ていますが、
切り欠きを左側にする向きが正解です。
STEP3:メモリソケットのロックを外す
メモリソケットの留め具を外側に開いてロックを外し、レバーを手前に引いてソケットを立たせます。
STEP4:メモリを挿入する
いよいよ追加するメモリを挿し込みます。
念の為もう一度言いますが、メモリは切り欠きが左寄りになる向きが正解です。
このとき以下の点に気をつけて下さい。
- 下側の金属部分には触れない
- 間違っても静電気を発生させない
接続する金属部分はデリケートなので、人間の脂が付着すると色々と不都合が出ます。
ミニ四駆のゴールドターミナルとかも素手で触るの禁忌じゃないですか。あれと同じです。
あと、メモリはデリケートなので、静電気がバチってなると壊れます。
作業前には何か別の金属に触れたり、静電気除去グッズなどで安全を確認した方が事故がありません。
iMacにはメモリを挿すスロットが4つあり、手前から1番目と3番目、2番目と4番目でそれぞれデュアルチャネルが組まれています。
同規格のメモリを2枚1組として対応したスロットで使うことで、データの転送速度を2倍に引き上げる技術。
要するに、メモリスロットの手前から1番目と3番目は同じメモリを挿せば問題なし。
そしてここには、デフォルトでメモリが挿さっているので、メモリを追加するときは、空いている2番目と4番目のスロットに同じ規格のメモリを挿しましょう。
メモリはある程度挿し込んでから、もうひと押しグイっと押し込みます。
このとき上手くハマらなかったら力を入れ過ぎちゃダメです。メモリが壊れます。
上手くいかないときはもう一度挿し込む向きを確認し、優しくやり直して下さい。
挿し終わったら、ソケットの留め具を元に戻してロックし、最初に外したフタを取り付けます。
フタはなかなか取り付けにくいので、パワーで乗り切ってください(支離滅裂な発言)
いやホント焦るぐらいには硬いんですよ。フタを付けるときどこか一辺を合わせてグググッと押し込んでいきます。
STEP5:iMacの電源を入れる
最後に、寝かせていたiMacを元の状態に戻し、電源を入れます。
起動時に追加したメモリの初期化作業が行われるため、しばらく画面が暗いままですが、故障ではないので静観します。起動まで分単位でかかります。
iMacが起動したら、左上のリンゴマークから「このMacについて」を開き、追加したメモリが認識されていることを確認します。
無事、メモリが認識されていたら完了です!
お疲れ様でした!
iMacのメモリを8GBから40GBにして快適になった
iMacのメモリ、ぼくは8GBから40GBに増設しました。
これによって、
- アプリケーションの立ち上がりが速い
- Lightroomで写真の表示やプリセットの切り替えが秒単位で速くなった
- Photoshopで処理待ちが発生しなくなった
- いろんなアプリ立ち上げっぱなしのズボラ管理でも動作がサクサク
という、それはもう快適な環境になりました。
どんなアプリ開いてもサクサク、パラダイスです。
さいごに
この記事では、「iMacのメモリを増設するときの手順」を紹介しました。
iMacのメモリの増設作業は、手順が分かればこれと言って難しいことはありません。
写真の現像、動画編集など、PCで何かを作業するときってスペックのせいで待ち時間があるとすごくイライラしますよね。
メモリを増設すれば動作が改善する可能性があります。
ちょっと昔に比べて、16GBとか32GBみたいなクラスのメモリも十分手が届く値段まで下がってきています。
もしお手持ちのiMacの動作が重く不満があるのなら、メモリを増設してみることをおすすめいたします。
https://tanakano-aster.com/imac2019-memory/ https://tanakano-aster.com/imac2017-memory/ https://tanakano-aster.com/home-appliances-3672/